1球がもたらすものコンテスト2022 参加者の感想

最新改定 2022.May.16 1球がもたらすものコンテスト事務局

 以下 参加各位から寄せられた感想です。

作品番号 T01
 毎回のことながらコンペ開始時には、「クオリティの高い部品、効果的な回路構成、理想 的な部品配置、新たな機構」などを盛り込んで独自性を出してやろうと思うのですが、時 間の経過とともに受信機の構成が同じようになってしまう。これが5回目となると発想が 貧弱なため種が尽きてしまいました。
 それでも気を取り直して仕上げなければと、PWダイヤルとバリコンの後押しで何とか仕 上げました。振り返ってみると、単機能真空管を1本使って、最大の効果を引き出せるよ うに趣向を凝らして、きちんと測定するのが原点かなと思っています。
 また次の機会があれば、試行錯誤の連続とはなると思いますが、お仲間に入れていただ きたいと思っています。

作品番号 T03
 当初構想のポータブル携帯型でスタートしましたが受信機能としての検証が出来ない まま製作しても意味が無いと判断、取り合えず机上型受信機として製作しました。
 ラジオ雑誌から得たポータブルラジオを参考に回路を作成し、途中変更を加えながらの 製作となりました。電池管特有の低利得と分離の悪さで思ったほどの性能は得られませ んでしたが、対策案を模索しながらの過程を大いに楽しむことが出来ました。
 小型スピーカーに音響管エルボを取り付けることで裸状態の浅い音質が改善したこと は良かったです。

作品番号 T04
 限られた球数で如何に性能を引き出すかというテーマは技術屋魂を刺激します。
 コンペとは言うものの自分との闘いというのが意義を高めています。
 皆さんの作品を見てSkillの高さ、センスの良さに驚きます。
また柔軟で思いもよらないアイデアに脱帽、少しでも取り入れて自分のSkillを高めたいと思います。
 ここは自己研鑽を目指す大人のグループで、管理者の矢澤さん、モデレータの寺西さんの存在が大きいと思います。
 来年もコンペが開催されれば応募したく思います。
 ありがとうございました。

作品番号 TW1
 みなさんの製作例を拝見すると、製作前に使う素子の特性測定、回路のシミュレーションなど綿密な準備をされて良好な結果を得られているようです。
またしっかりした筐体を組んで安定した動作を得ることに留意されています。
 私は過去の製作記事からからあてずっぽうに回路図を引き、出たとこ勝負で悪戦苦闘、穴だらけのシャーシになってしまいました。
 力量拙劣にも関わらず参加させていただいて、感謝の念しきりです。
 今後、少しづつレベルアップしていきたいと思います。

作品番号 TW2
 私は本年初めて単球ラジオコンペに参加させていただきました。?いつか参加したいと は思っていたもののすでに76歳、記憶力・体力・集中力も落ちており、「いつか」では遅 すぎると参加を決心いたしました。  私の住んでいるところ所は半径5Kmの円を書くと、その中にAMラジオ放送局の送信所 が4箇所もある強電界地区です。?送信所の出力はHBC50KW・STV50KW・NHK第二 100KW・NHK第一500KWもあります。?簡単なラジオでは混信があり、対策として「ウ ェーブトラップ」が必要でした。 数年前、旅行先でラジオを聴きながら持っていった ウェーブトラップを何気なく回したところ、このトラップが逆な作用で受信感度を上げる ことが解り、興味がそちらに移ったことがきっかけで「外部同調器」にハマりました。
 外部同調器を備える複同調4級スーパーラジオを作るにあたり、着想は早い時期にありま したが、構想はなかなか固まらず、やがて「本当にできるのか」と不安になりました。そ のため着臭が大幅に遅れ、最後の1ヶ月がとてもタイトなスケジュールになりました。や はり普段から作っていないことが問題でした。製作中は参加者の方多々の作品をチラ見 はしましたが、自分の遅ればかりが気になり、回路の工夫などはみる余裕もなく、工作の 美しさばかり拝見していました。実製作時間は1日あたり2時間ほど、次の作業まで2 時間の思考、もの探しに2時間ほどかかります。全く行き当りばったりの製作でした。製作 上1番の問題点は老化による「短期記憶」の劣化、手元に置いた部品や工具の位置を忘 れることです。これも長い間製作をして来なかったため、体が覚えていないからだと思い ます。
 改めて参加されたみなさんの作品を拝見いたしました。電気的根拠に基づいた受 信機・可能性を引き出す古典回路など、また製作意欲が湧いてきました。コンテストだけ でなく、また投稿させていただきます。主催された皆さま、多くのアドバイスをいただき ありがとうございました。これからもよろしくお願いいたします。

作品番号 TW3
 今回で 5回目となります 1tube コンペ参加になります。  真空管を使用したラジオ製作、近頃は1tube コンテストがトリガーになっています。
 中学 1 年生の時、初めて購入し苦労して組み立てたラジオ受信機が懐かしく、 第4回、第5回 のコンペはその復活製作です。当時を回顧し、状況が甦ります。
 今回は1964年6月号『初歩のラジオ』に掲載された梶井先生の製作記事 1−V−2受信機の復活です。
 今回このコンテストに参加する機会をいただき大変ありがとうございました。

作品番号 S02
 当初募集締切り近くの時点で トランジスタの部 への参加表明が御1人だけでしたので賑わい付けもあり参加しました。
 なかなか楽しい設計製作道中でしたが、技術的にはコリンズメカフィルと物々交換でローカルOMより戴いた帯域2KHzのクリスタルフィルタはやっぱり狭すぎたこと(肉声感がない)、発振用途でも近似度が高いデュアルゲートFETのシミュレーション用デバイスモデルに出会えなかったことです。
 小規模半導体RF回路の楽しさ布教は続けて行こうと思います。

以上です