単球AMラジオコンペ 応募作品と評価結果 (作品番号16)
最新改定 2018.May.9 単球ラジオコンペ事務局
作品要旨
作品説明
写真等
回路図
評価等
<作品要旨>
内田さんの 12AQ5による僅か12Vサプライのレフレックスラジオです。
以下に当該作品の製作者から提供された作品説明等を掲げます。
<作品説明> 作品番号 16
1.作品名:HHE-088 The Hum of Fly(ハエのブンブン音)
2.製作者:内田 裕之 JG1CCL(W3CCL)
3.方式名:低電圧動作五極管レフレックス(カソード帰還再生付RF増幅/AF増幅、ダイオード倍電圧検波)
4.仕様:
供給電源/安定化電源DC12V
真空管名/12AQ5
5.回路構成:回路図参照
6.操作要領:
操作要素/パネル
DCジャック(センタープラス電源)、GND端子(黒)、ANT端子(赤)、Tuning(同調)、
外部出力端子(ステレオミニジャック)、切替スイッチ(+再生/レフレックス)、Regeneration(再生調整)
操作要領/
準備
1)ANT端子(赤)に外部アンテナを接続します。
2)GND端子(黒)にアースを接続します。
3)外部出力端子にスピーカーを接続します。
4)切替スイッチを下側(レフレックス)にします。
5)再生調整を最大(左一杯)にします。
6)DCプラグ(#2センタープラス)を安定化電源と接続します。
電源ON
1)電源スイッチはありませんので、DCジャックにDCプラグを挿入します。
2)しばらくすると真空管のヒーターが点灯します。
受信
1)同調ツマミを回して、希望周波数の放送局を受信します。
2)音量調整はありませんので、再生調整ツマミを左へ回して調整します。
3)+再生にするには、切替スイッチを上側(+再生)にします。
4)再生調整ツマミを左へ回して、再生が強過ぎるピーという発振音からサーという音に変わる寸前に調整します。
電源OFF
1)電源スイッチはありませんので、安定化電源のスイッチをOFFにします。
7.その他 (製作者特記)
単球でスピーカーをならすことを想定すると、球の特性を活かす100V以上で、高いQのコイルや大型外部アンテナ、効率の良いスピーカーが考えられます。後者の高いQのコイルや大型外部アンテナや効率の良いスピーカーに関しては、無電源ラジオによる「全国・電波ホットスポット探検隊」活動でも実感していることと共通点があります。ところで、球の扱いに長けている各局は、部品も手持ちのものがあり100V以上で製作されるだろうと考えます。そこで、移動でも使用できるようにカーステレオ用12V管である12AF6でと始めました。しかし、データシートによりプレート電流(12.6V、0.75mA)であるとのご指摘(データシートは最初に熟読必須ですね)を受け悩みつつ、低電圧動作でグリッドリーク(0Vバイアス)による初速度電流はと、たまたま手元にあった12AQ5での実装となりました。詳細な設計や検証作業はしていませんが、結果としてダイオードは1S2076Aになり、12AF6の「カの泣くような音」から、低電圧動作12AQ5の「ハエのブンブン音」へ進化することができました。毎度のことですが、一つ製作すると十の疑問が湧いてきます。
「単球AMラジオコンペティション」はとてもエレガントな企画ですね。製作した作品そのものには満足していませんが、設計製作の課程にとても満足しています。無電源ラジオも奥が深いと感じていましたが、再生式ラジオも同じように奥が深いです。それらは新たな発見や疑問へ、その先へのモチベーションアップへとつながっています。また、多くの局との交流もさらに拍車を掛けているのだと思います。このような機会をありがとうございます。
<写真等>
当該作品の製作者から提供された写真です。補助的な説明は事務局によるものです。
写真1: 1930年代のレトロ感!
写真2: 小さな子供も喜びそうです。
写真3: あらたな実装スタイルの風が・・。
写真4: 12Vサプライなので身近に調達できる部品なんですね。
<回路図>
<評価等>
本項内容は、5月下旬に追加します。
改定来歴:
2018.May.9 レビュー結果で写真2つを埋める
2018.May.7 作品製作者へのレビュー用
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