1.共立社書店刊 無線工學講座 第1巻 | |
2.RADIO ENCYCLOPEDIA |
元始 ヘテロダインレシーバはダイレクトコンバージョン方式でした。 検波手段としてコヒーラから探り鉱石検波器に移行した頃、まだ実用真空管の登場以前のタイミングではヘテロダイン方式といえばこれだったのです。 ローカル発振はアーク発振回路、L4、C1、アーク放電電極の直列回路が放電アークの負性抵抗特性により連続波の発振を維持し、発振成分はL3により直流分を切り出力されます。到来信号とこのローカル発振成分のミックスされたものがL2に得られます。それを非線形要素をもつ鉱石検波器で検波低周波信号成を受話器(記号T)で得ます。破線表現のジャンパはローカル注入を入切りしヘテロダインラジオ・鉱石ラジオ状態を切り替え同調操作を助けるようです。 アームストロング発明のスーパヘテロダイン方式(ヘテロダイン後はベースバンド周波数ではない別の周波数)が自他ともに「スーパ」付 呼称で扱われた背景の一つです。 | |