このケースに限らず 基本的な特性知見を得るため信号源インピーダンス、負荷インピーダンスともに共振インピーダンスより十分に大きくとります。 相互インダクタンス分は2つのコイル間の結合係数で表現することもできますが 結合成分のみの観測がやり難いので 相互インダクタンス分を単独のインダクタンスL3 で表現します。 以降L3を結合インダクタンスと呼びます。 結合インダクタンスL3を変量とし、 1uHから 6uHまで1uHピッチで変化させ重畳表示させます。 なお、ここでのL1、L2の無負荷Qは170程度にしてあります。 |
中波放送受信では受信対象周波数が3倍ものレンジになりますので本特性は気になるところです。 同調コンデンサC1、C2の容量を変量にとり 5つの周波数での帯域特性を重畳します。 |
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(3)に示す程度の変化でも気にする場合は補償を考える必要ありますが、冒頭に掲げたスターBH-100コイルセットの中点付コイルのCR並列回路は同調点移動にともなう帯域変化(変動)の補償を意図したもののようです。 まずは 0.015uF と 500Kオーム から。 |
R1の検討です。 R1を変量にとり 1M、100K、10Kオームと変化させ重ね表示します。 |
M結合結合共振回路の中波放送バンドでの帯域特性改善への適用を考えると 冒頭のスターのチューナ回路のように結合共振回路入出力界面でのインピーダンスが一定とみなせる対処を施すならば 今検討知見を踏まえ係る設計は可能だと思います。 また アクティブデバイスによるバッファを設けない場合には この図のように( 出典はこれ )M結合部のみで結合する2つの同調回路に個別の同調機構を設け かつM結合度合を操作できるようにすれば現実性のある帯域特性を得ることは可能と思われます。 |