最新改定 2003.August.18
PRC-10A/PRC-10 AFC回路構成の比較

AFCドライバの詳細とその存在理由にあたるAFC回路構成の説明をしています。

PRC-10A PRC-10


上の写真において本体内部右下にあるユニットが
AFCドライバです。 PRC−10A(左の写真)でのこの位置は空間になっています。

AFCの方式は、基本的には同じですが、機能の実現のための構成としては異なっています。
いずれも、送信周波数を受信系のヘテロダイン検波後の中間周波数の変動で捕らえこれをディスクリミネータでDC電圧の変化に変換し、モジュレータで補正するスタイルです。 モジュレータへの交流分の入力(音声信号)がFM変調に、このDC分がAFCとして働くわけです。
PRC-10A PRC-10
PRC-10Aでは、中間周波数増幅の後にあるFM復調用のディスクリミネータからAFC用の補正電圧も取り出すことでAFCドライバーを削除し、回路構成が単純化されています。しかし当然ながら4段ある中間周波数増幅器は送信でもフィラメント・+Bともに活かしてあります。   PRC-10では、受信ミキサの出力からダイレクトに中間周波数信号を取り出し、AFCドライバ内部で増幅・周波数弁別し、モジュレータへの補正電圧を得ます。5段ある中間周波数増幅器は、AFCループの外になりますからフィラメント・+Bともに送信では電源を切るようにしてあります。

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