<回路説明>
まず左記の回路図をクリックしてください。大判回路図が別ウインドウに表示されますので、本説明と一緒に眺められるよう2つのウインドウを適当に変形させ配置してください。
受話回路・・・H33ハンドセットの受話器へは、オーディオ信号増幅のV7、5672のプレート出力が出力トランスT3で600オームにインピーダンス変換されオーディオコネクタのピンA、Bを経て接続されます。
送話回路・・・カーボンマイクであるH33ハンドセット送話器へは、C電源−6Vを電源として、R33、43、(ともに120オーム)、PTTスイッチを経て接地、のループでバイアス電流が流されます。 カーボンマイクの抵抗を150オームと仮定すると15mA程度のバイアス電流になります。音声の音圧変化にによる電流変化は、上記の抵抗およびカーボンマイクの内部抵抗により電圧変換され、R30、C51を経て交流電圧分がモジュレータV2、6286のグリッドに入力されます。その結果6286のプレート電流が変化し、出力発振回路でのFM変調に至ります。
PTT回路・・・PTTスイッチの独立した2つのメーク接点は、1つの接点が上述のカーボンマイクへのバイアス電流の入り切り用に、もう1つの接点はC電源−6Vを駆動電源として送受信切り替えリレーK1のコントロールをします。更にリレーK1の接点出力により送信時にはR8、R7を経たパスによりスケルチV11、5678を非同通とし強制的にスケルチを出力をOFFにすることで、モニタ目的の側音が聞こえる状態に遷移させます。
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