●健全なカーボンエレメントをリプレースする

今、現在、カーボンマイクエレメント単体で販売されているものはなく(知っておられたら教えて欲しいー)、かろうじてマイクになったものがサカイ商事(フォスター製品の代理店)から販売されているのみです。財力のある方はこれを購入しカーボンマイクエレメントのみを収穫する方法がありますが、無銭家の当局は、20年以上前の業務用無線機のカーボンマイクをジャンク屋等で探し、そこからカーボンマイクエレメントのみを取り出し活用しています。

工作例としてH60PTハンドセット (TA312電話機より取外しのもの)に、電電公社時代の電話交換手でお馴染みの送話器仕様の物を組込んだ例を紹介します。


素材のハンドマイク
<素材のハンドマイク>

ジャンクで入手の富士通の業務用無線機のマイクロフォンです。名板でのインピーダンス値が100Ωまでの低目の値ならばカーボンマイクだと推定できます。
名板がない場合は第6感で推定することになりますが、日頃から見る目を養成しておく必要があります。


内部エレメントの取り出し
<素材マイクからエレメントを取り出す>

この道の趣味の皆さんが良くご存知のカーボンマイクエレメントが出て来ました。端子部の半田付けを外し収穫します。

良くないエレメントの取り出し
<旧エレメントを取り去る>

TA312ハンドセットの送話部分からカーボンマイクエレメントを撤去します。配線されてあった2線は出来るだけ長く残す様にします。


新エレメントの取り付け
<新エレメントを取付る>

TA312ハンドセットの送話部分に上の作業工程で収穫した新カーボンマイクエレメントを配線します。極性はなく2線がエレメントの2端子にハンダ付け接続されればOKです。



完成写真
<完成>

外観の変化なく数100円と数時間の作業で十分な音質と感度が得られ、また軍用無線機の楽しみが広がります。



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