●軍用無線機用簡易ヘッドセットを作る            ( 最新改定 2004-Sept-30, JH3FJA )

H33ハンドセットを用いる軍用無線機や古い時代の業務用無線機に使用でき、製作が簡易なヘッドセットの製作です。

簡易ヘッドセットです
 送受話器部分は、電電公社時代のヘッドセットを利用し、ケーブルの先に3Pステレオプラグを付ける加工だけで、PTTボックスの製作が主なものです。 写真の電電公社ヘッドセットは1969年製造のものですが、日本のカーボンマイクの技術は優れており今も極めて健全に動作を続けています。

  電電公社時代の電話機やヘッドセットは探せば未だジャンクが入手できます。送話器・受話器の技術情報は この資料 が大変参考になります。


<回路構成>
簡易ヘッドセットの回路図、簡単です
  非常に簡単なものです。送話器(カーボンマイク)と受話器はヘッドセット側のケーブルの端に3Pステレオプラグ(P99)を付け、ここで送話器・受話器の一端を共通コモンにくくります。 回路図右位置の無線機内部回路例はPRC-10のものを表現してあります。  PTTスイッチのキーイング側の接点は片方をコモンには落とさず単独回路にしておくと、より多くの無線機機種との接続が可能になります。

<PTT箱> PTT箱の中です PTT箱の中です

  PTT箱のボディーはタカチの樹脂ケースです。上から3Pステレオジャック、PTTスイッチ、ケーブル押さえ、蓋側にはベルトクリップを付けてあります。 PTTスイッチはOMから戴いた自衛隊仕様の不良マイクから収穫したもので、H33ハンドセットに使用してあるものの国産版です。 なお、ベルトクリップはハンディートランシーバの保守部品としてハンディー機のメーカから購入ができます。
  グリップ感はケースの大きさを吟味した結果良い感じになりました。 写真では一人でカメラと物を持って撮影のため左手でPTTしていますが、本当はPTT箱のベルトクリップで衣服のどこかに取り付け右手でPTTする設計です。

<使用例>
PRC-10で使った姿
PRC-10で使った姿です。ヘッドセットのブルーの部分が軍用無線機らしくないですが、マイクの感度の良さに許してもらって。

昔の業務用無線機で使った姿
昔の150Mc業務用無線機で使った姿です。これは当局が業務用無線機を改造したのではなく、戦後業務用に周波数が割り当てられた当初の日本国産業務用無線機は軍用のハンドセットと同じ仕様のものが適用されたかららしいです。

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