反射板網目板の風に対する抗力係数
反射板網目板の風に対する抗力係数
 風荷重計算においてパラボラ反射板の網目格子の開口の度合に応じ抗力係数は変化するが風荷重計算に供する現実的な値は規格などにはない。関連論文を調べると開口具合の異なる2次元網状板を用い実験風洞にて実空気流のもとで抗力および網状板面前後の圧力を計測、開口の具合と抵抗係数および抗力係数の関係を求めたものが見つかった。図の右側のコーンが実験風洞の吹きだし口、左側のスロートが吸い込み口でその間の5mの区間で整った風が得られる。網状板は流線に対し面が直交配置されるが図では解かり易いよう流線と平行している。
 当該文献:網状構造物の抗力係数に関する研究
       日本建築学会構造系論文集 第524号,51-56 1999年10月

設置地点の出現最大風速と風向
設置地点の出現最大風速と風向
 ディッシュの風荷重計算の条件としての出現風速の設定のため、気象庁観測データから栃木県黒磯分を調べた。
https://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/view/rank_a.php?prec_no=41&block_no=0329&year=&month=&day=&view=h0
 上の部分キャプチャした観測値は左から値として1位、2位、3位、4位、5位の順。
 これより設計用の最大風速値を 20m/sec、瞬間最大風速を 35m/sec とする。 風向についてはディッシュを含むアンテナ構造体としてもっとも強度的な影響を受ける方位とする。なお、全方位に渡り影響が一様な場合にあっては特定方位自身を定めない。