反射板網目板の風に対する抗力係数
風荷重計算においてパラボラ反射板の網目格子の開口の度合に応じ抗力係数は変化するが風荷重計算に供する現実的な値は規格などにはない。関連論文を調べると開口具合の異なる2次元網状板を用い実験風洞にて実空気流のもとで抗力および網状板面前後の圧力を計測、開口の具合と抵抗係数および抗力係数の関係を求めたものが見つかった。図の右側のコーンが実験風洞の吹きだし口、左側のスロートが吸い込み口でその間の5mの区間で整った風が得られる。網状板は流線に対し面が直交配置されるが図では解かり易いよう流線と平行している。
当該文献:網状構造物の抗力係数に関する研究
日本建築学会構造系論文集 第524号,51-56 1999年10月
図は最終的な充実率対抗力係数であるが充実率Sとは網材やパンチングメタル材の仕様でいう面積開口率 β を使って表現するなら S=1-β であり S=1 は孔なしの網板(平板相当)である。
面積開口率 β の説明図