●送信機側のカーボンマイク入力回路
代替カーボンマイクの回路検討のために、各種の軍用無線機のカーボンマイク入力回路を調査した時の記録です。
<BC-653-A送信機>
動作電流としてカーボンマイクに30mA程度の電流を流しています。
<RT-66、67、68>
15Ωという低い抵抗値で電源側のインピーダンスを下げて処理しています。
<RT-70A>
これも30mA程の動作電流を流しています。
<C-433リモートコントロール>
電源は内装電池、出力はラインドライブトランスの一次側です。もはや電話回路の領域です。
<PRC-47>
トランス結合は使われていません。カーボンマイクエレメントのインピーダンスが50Ω程度ですから、交流的な負荷抵抗の47Ω(R2)と整合されています。直流的な動作電流としては25mA程度流してあります。
<PRC-6>
動作電源がフィラメント用電池の1.5Vとなっています。代替カーボンマイクの回路にとってもっとも厳しい使われ方が本機です。
<FSE-38/58>
トランスの入力部が抵抗負荷でシャントした形になっています。