●簡易電界強度計受信機 (最新改定 2004-Feb-28)
簡易電界強度計のテレメータ信号をビート音の周波数変化として可聴音で聞く受信機です。 こう書くと何やら格好が良いですが、ごく簡単な再生受信機で、以前に製作したことのあるQST誌で見つけた80mバンド再生受信機を15mバンドに変更したものです。手軽かつコンパクトに作るためFCZ研究所のハムバンドコイルを使いましたが、2次巻線の巻数不足で再生強度が不足しており本目的以外の受信機として製作される時は、コイル部は直径10mm位の空芯ボビンで作り、Q2のエミッタ抵抗を10Kオーム程度の可変抵抗にして再生可変にしてください。
<回路>
Q1はベース設置のRFアンプです。入力は非同調で出力はC3とT1の一次側からなる並列共振回路です。 Q2は再生部で並列共振回路のエネルギーの一部を2次側コイルに誘導し捕まえ水晶の固有周波数に一致する成分をQ2で増幅し軽く正帰還します。 この結果C3とT1の一次側からなる並列共振回路があたかもQの大きな同調回路であるかのように挙動し、これをダイオードで検波し、後段の低周波アンプで増幅します。 全体の感度の大半は低周波回路に委ねた形になります。
<製作例>
上部の左がアンテナ入力、PINジャックです。右が同調、ジャンクの2連バリコンの片方だけ使っています。 黒いコアがFCZ21IFT、2次巻線を触って実験していたのでケースは外しています。 右のツマミは電源スイッチ兼音量ボリューム、その上はスピーカ出力のミニジャックです。 LM386によるオーディオアンプ部は別基板になっています。